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坂下 > 関




馬子唄う ほどに賑わい 今はもう
  十分な顔 脇本陣碑

 坂下の宿場、小竹屋脇本陣跡。鈴鹿の馬子唄にもある小竹屋。
 
 ♪ 坂の下では 大竹小竹 宿がとりたや 小竹屋に
 
 まあ、碑だけになっていますが、通ったときは、陽に照らされていて、寂しいと言った感はありませんでしたね。




まだ昼の 陽の高きより 山かげに
  追われてくだる 坂下の宿

 坂下の宿場。現在の東海道:国道1号線は、宿場の外を通っているので、ここは比較的静か。道も広いけど、なんだか寂しい感はありますね。



山かげに はいりしたびに うわぎ着る
  小春日和の 坂下の宿

 坂下の宿場。まあ、ひっそりとしています。かつては大変賑わっていた宿場だそうですが。やはり、鉄道が通らなかったのが致命傷でしょうか。



元信も 筆を捨てにし 雲霧が
  なくても移ろう 坂下の宿

 狩野元信が描こうとして、描ききれなかったのが筆捨山。雲や霧がなくても、日の光の差し方で、刻々と景色が変わりそうですね。「どれが筆捨山?」...よ、よく分かりませんでした。



次の宿 関まですぐと 言われても
  気配も見えぬ 山の道かな

 ガイドブックによると、坂下の宿から関までは、結構近いんですね。でも、行けどもいけども、人家が見えてくるような感じしないんですが...。



動かせば きっと叫ぶぞ 転び石
  弘法様が いてくれたなら

 関宿少し手前の転び石。昔、山から転がってきて、毎晩、山に帰りたいとうなり声をあげたそうな。通りかかった弘法大師が供養すると、静かになったとか。
 写真の右の石が転び石。駐車場の敷地内にあります。おそらく、誰も動かせないのでしょう。




昔から あったように 何食わぬ
  顔をしている 郵便ポスト

 いや~、町の景観を保つためでしょうけど、昔なかって、今あるものも、昔からあったかのようなデザイン。いいですね。おもしろいですね。



同じよな 写真になるのに 何回も
  シャッターを切る 宿場の街並み

 関の宿。ここは、きれいですね、ホントに。

同じよな 景色宿場の 繰り返し
  思っていたら 関の街並み

 旧街道の景色は、だいたいどこも同じかな、って思っていましたが、うれしい期待はずれですね。美しい。

街並みが 江戸までずっと 続くなら
  さぞや楽しき 東海道

 まあ、このままこの風景は続かないでしょうけどね。町並みが切れるのが残念ですね。ゆっくり歩きましょうか。



堂の中 見えないほどに 美しそ
  振袖着せての 関地蔵尊

 関のお地蔵様。振袖きせて奈良の大仏むこにとる、と言われるくらいの美しいお地蔵様だそうな。
 修理をしたときの開眼供養に、通りかかった一休さんにお願いすると、妙な歌を詠んだうえに、おしっこをひっかけて去ったとか。怒った村人が、今度は見かけの立派な僧に開眼供養してもらうと、お地蔵様の方が怒られたとか。やり直せと。世話人が高熱を出し、お地蔵様が枕元に立たれたとか。
 「すみません。よくわかんないですが。」...村人が一休さんを追いかけて事情をはなすと、やり直すかわりに、自分のふんどしをお地蔵さまにかけろとか。
 「ますます、意味分かりませんが。」...村人が戻ってそのとおりにすると、世話人の熱も下がったそうな。
 「さ、さすが、一休禅師。」...まいったか。




振り向けば 暮れる家並 地蔵院
  遠くなりにし 鈴鹿の山よ

 関の宿。いやぁ~、振り返っても、きれいですね、ホントに。

敵討ち 修行の日々の 行き帰り
  見守るような 関の街並み

 小万のかたきうちのお話。知りませんでしたが、馬子唄にも登場するかなり有名なお話なんですね。
 かたきをうつために、関から亀山まで何年間も通いつめたそうな。小万が世話になっていたのが写真中央に大きい屋根が見える地蔵院のそばにある山田屋さん。ちょうど、修行の帰りに見た風景がこんな感じだったのかな。町全体が、応援してくれているような風景ですね。いいですね。




昔から このままじゃなく あったんだ
  目立つ看板 電柱電線

 関の宿。昭和55年以降に町並みを保存する活動が本格化したとのこと。それまでは、なんと、通りにはお店の看板もあり、電柱もあり、空には電線もあって、他の町と変わらない昭和の風景だったような。
 ここまでの景色になるのもすごいと思いますね。町全体で動いているところが。




言葉にも 残る豪華な 関の山
  精一杯を ひと目見たいな

 関の山、って言葉がありますが、ここが発祥だったの? し、知らなかった。
 八坂神社の祭礼で巡行する「山車」が、もうこれ以上はムリと言うくらいの豪華だったところから、一生懸命出来る限界をいうようになったとか。
 お祭りは7月ですか。一度見に来たいですね。「なんか、もう一度来なければならないところが、増えてきたね。」
 写真右手の大きな扉のある蔵が、山車をしまっている山蔵です。


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